歯周病ってどんな病気?

歯を失う原因の半分は、歯周病です。歯周病は、原因になる菌が、歯のまわりの歯周ポケットという溝の中で活発になっていくことで進行していきます。歯ぐきが炎症を起こすため出血しやすくなり、いつもプヨプヨと腫れているようなふくらんだ状態になりますが、初期のうちは痛みを伴わないために気付かないことが殆どです。そのうちに、歯を支えている骨に吸収が起きてくるので、咬むと痛みが出たり 歯がグラグラしてくるのです。

むし歯と違って、知らないうちに進んでしまうため、気付いたときには多くの歯を失ってしまうことになりがちです。また歯周ポケットが菌の貯蔵庫になっているため、そこから出される菌や炎症物質(膿)などが全身の疾患にも悪影響をおよぼすことがわかってきています。静かに進行する恐い病気ですが、原因となる因子を取り除けば予防できます。40歳以上になると急激に増え、自分ではなかなか進行に気付かない病気ですので40歳・50歳・60歳・70歳の歯周疾患検診を大いに役立てていただければと思います。

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