味覚障害について

 人は舌の表面にある味蕾という微小な感覚器官で味覚を感じます。
味覚障害の原因としては、味が濃い食材の過剰摂取や喫煙もありますが、一番の 原因は亜鉛不足です。

 味蕾細胞が生まれ変わるのにたくさんの亜鉛を必要としますが、亜鉛不足により 細胞が生まれ変われず味覚障害を引き起こすのです。

味覚障害の症状

味覚減退、味覚消失
味の感じ方が鈍くなったり、感じなくなる
異味症
本当は甘いのに、苦く感じるなど、違った味を感じる
自発性異常味覚
口の中に何もないのに苦みや渋みを感じる
解離性味覚障害
ある特定の味(甘味など)がわからない
悪味症
何を食べてもいやな味になる

 亜鉛を多く含む食材としては牡蠣が断然多く、その他レバー、牛肉、チェダーチーズなどにも少量ですが含まれています。またアルコールを分解する時にも亜鉛が消費されますので 飲酒の時は積極的に亜鉛を摂るようにしましょう。

 もし味がおかしいと感じることが続いたら、かかりつけの歯科医院に相談してみるといいでしょう。

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