ガンになりにくい人はどんな人か?最近、生活習慣や遺伝子の特徴と発がんとの関係が次々と解明されてますが、
愛知県ガンセンター研究所の免疫予防部の研究グループが注目したのが、歯磨きの習慣。毎日2回以上歯を磨く人は、
口腔ガンや食道ガンのリスクが低下するという。
食物は、まず口の中に入り、飲み込むことによってのどを通過、食道を下がって胃に入る。ここの部分にできる
ガンは、生活習慣と関連が深い。体のほかの部分より強い刺激を受けているためである。
喫煙、飲酒、熱い物を食べる習慣のある地域でガン罹患率は明らかに高い。
愛知ガンセンターでは、ガンとの関連のある別の生活習慣を探したところ、1日1回歯磨きする人で発症リスク
を1としたときに、1回も磨かない人、1日2回以上磨く人で発症リスクに大きな差があることが判った。
なぜ歯磨きによってガンリスクが軽減するのか、理由はまだ明らかになっていないが、口の中には無数の細菌が
いて、なかにアルデヒトなどの有害物質を発生させる細菌もいる。歯磨きによって口腔内の細菌量をコントロール
することで、ガンを予防していると考えられる。